米有名TV司会者、番組内で1500万ドル/6000人分の医療債務を購入し借金を帳消し
米有名ニュース番組「Last Week Tonight」の司会者を務めるJohn Oliver(ジョン・オリバー)氏が日曜日に放送された番組内で、
個人債務が企業間で売買いされている事実を明らかにするために、実際に1500万ドル/6000人分の医療債務を購入し借金の返済義務を帳消したことが大きな話題を集めている。
ジョン・オリバー氏は番組内で、個人が病院で診療を受けた際に多額の医療費が発生していることの問題を改めて浮き彫りにするために、
番組の制作費を利用して、実際に、1500万ドル/6000人分の医療債務を60万ドルで購入することを行った。
その上で、彼が番組内で購入した医療債務の債務者に対して、返済を求めないことを表明すると同時に、個人債務である限り、
債務者は利子を付けて全額返済しなければならない義務が生じるのにも関わらず、
それらの債権が企業間で実際の債務総額の25分の1という破格値で取引されている債権市場の嘘っぱちで欺瞞に満ちた世界を実際に他社から債権を購入することで実証して見せた。
個人の医療債務が企業間でまるで商品のように取引されることにより、多額の医療費を支払えなくなった個人は、当人には一切、非がないのにも関わらず、
その債権をバルク購入したまったく知らない企業から訴訟を起こされ、多額の借金返済を迫られるという事態が発生。
これらの状況は、近年、米国内で大きな社会問題化している。
ジョン・オリバー氏はこれまでもこうしたマスコミがあまり取り上げない社会の嘘を番組内で指摘することで大きな人気を集めてきたが、
今回の6000人分の医療債務を購入して借金を帳消しにしてみせるという行為は、TV番組の枠組みを大きく超えるものとして注目を集めている。
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