この会が行っている勧誘方法を実態から見れば、次の六点があげられます。
①若者の心の隙間に入り込む勧誘
「入信すれば、病気が直ります」「人間関係が上手にいくようになります」などという言葉をよく用いており、この点で、自己啓発セミナーなどの勧誘方法に似ています。
特にこの教団の勧誘においては、「入会金は要りません。お金はかかりません。」ということが強調されています。
確かに、この教団については、現在は深刻な社会問題になるような金銭的トラブルは起こっていません。
しかし、入会金は無料であっても、数珠や経本の代金として五百円、講演を収録したビデオやカセットテープなどが一本千円前後、また、教学関係の書籍が数千円など、本人の自由意志と言いながらもほとんどの会員が購入することになります。
会費は、年間で八万円が上限とされています。上限を設けないと会員がいくらでも自主的に出費してしまうことになりかねないので教団として良心的に上限を設定しているのだという説明がなされています。
しかし、その反面で「顕正会にはお金がない。会長の家も古いままであり、人類の救済のためにすべてを投げ出している。」というような暗示的な言い方もしているようです。