またひとつ賢くなってしまった
竜脳樹って木の香料でどっちにも使われるみたい
竜脳樹(リュウノウジュ)と聞いてピンとくるかたは少ないかもしれません。竜脳とは、香料や薬などに用いられる透明な結晶で、この木の精油から作られ、クスノキからとれる樟脳(しょうのう)に似た香りを持っています。竜脳は古代から珍重され、中国やアラビアの商人によって熱帯雨林が広がるボルネオ島やスマトラ島から輸出される重要な交易品になっていました。唐代には、皇帝が楊貴妃に最高級の竜脳を贈ったという記録もあるくらいです。現代でも、仁丹などの薬や線香の香り、変わったところでは書道で使う墨の香りにも用いられています。