兵庫県赤穂市の民家で住人の60代夫婦が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された孫で養子の会社員少年(19)の供述通りの場所から、血の付いたハンマーと包丁が見つかったことが7日、捜査関係者への取材で分かった。県警赤穂署捜査本部は凶器とみて、血痕のDNA型鑑定を実施する。
捜査関係者によると、ハンマーと包丁は6日午後、少年が勤務する土木建設会社がある同県佐用町内の山道脇で、一つの袋に入れて捨てられているのが見つかった。少年は「事件後に捨てた」と供述していた。
また、殺害された男性(69)の死因は胸の動脈破裂による失血死だったことが司法解剖で判明した。死亡は3日ごろで、胸と頭を1回ずつ鈍器で殴られたとみられる。
関係者によると、少年は、給料のほぼ全額を夫婦に渡して家計を支えていた。小遣いは月1万円程度だったという。
調べに対し、少年は「自由に使える金が欲しかった」と供述しており、捜査本部は金銭面で不満を募らせたとみている。
捜査本部は7日、少年を殺人容疑で神戸地検姫路支部に送検した。
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