>>860
すぐあったから貼るよぉ
有名じゃないかなぁ
竹林で
小学校の側に竹林があって、そこには怪しい人が出るから行っちゃ駄目です、って言われてたんです。
僕は結局行かずじまいやったんやけど、結構周りは行ってる人が多くて、みんな
「変な小屋があって浮浪者が住んでる」
「小屋があって扉がどうしても開かない」
と、まあ共通した話は木造の古い小屋が一つぽつんとあるってことくらい。
何時の間にかその小屋に行った、という事実は「勇気のある奴」のステータスみたいな感じになっいた。
悪ガキ連中はみんな行こうとしてた記憶があるっす。
である日の放課後、ＯとＵという二人が行くことになったんです。
小屋に向かった二人は、深い竹林の中を例の小屋を捜して歩きます。
遠目には小さい竹林だったのに、ちょっと入ったらすごい暗かったそうです。
で二人は小屋を発見したらしいです。
早速入ってみよう、って話になったんですが・・・
木造の扉を開けて中に入ったんですが、先に入ったＵが
「うわ、やべ！」
と思わず声がでました。
中で人が首吊って死んでたんやと。
そんでどうしよとか思ってたら、後から入ってきたＯがすごい声で叫び出したらしいです。
「お母さん！！」
叫び続けるＯを置いてＵはダッシュで逃げました。
そん時僕は学校のグラウンドでみんなとドッチボールか何かやってて、そこへＵがダッシュでやって来たんすよ。
グラウンド越しに見える竹林の方角から。
めっちゃでかい声で
「Ｏのおかんが死んでる！」
って泣き叫びながら。
あん時は凍りました。
その日はすごい騒ぎになったと思いますがよく覚えてないっす。
とにかくＯは次の日から学校来なくなって、結局一度も顔を出さないまま転校していきました。
ありがちだけど
「あの小屋に幽霊が出る」
って話になるんすよ。
その自殺以来本当に行く奴はめっきり減って、みんな行きもしないのにキャーキャー言ってました。
当時物知りの方だった僕は首吊り死体が見るも無残な状態になるってことを何かで知っていたので、それを詳しくみんなに話してました。
おもしろ半分に。
みんなまたそれを聞いて騒ぐわけですよ。
「首吊り女の霊が出る」
って。
ある日、別の友人Ｓに誘われたんすよ。
「お前、そんなに霊に詳しいんやったら見に行かん？」
て。
僕はビビリだったんで速攻断ったんですが、後で話を聞かせてもらう約束はしました。
Ｓは結構仲間内でも悪い方で、奴なら本当に行くと思ったので。
何人かで本当に放課後、例の小屋を見に行ったらしいです。
次の日、学校に行った頃には僕はもうそんな話すっかり忘れてたんですが、Ｓがその日すっごく暗かったんです。
いつも騒いでばかりの問題児が。
それで僕も昨日の事思い出して
「本当に行ったの？」
そしたらＳは
「うん」
ってそれだけ。
いつもなら自分からガーッて喋るはずのＳが大人しかったんで
「これはマジで出たか！？」
って思って、その日一日Ｓにべったりくっついて根掘り葉掘り聞いてたんですよ。
「昨日小屋で何があったか」
って。
ところが何聞いても教えてくれない。
「何か見たの？」
「うん」
何かを見たことは答えてくれるんだけど、それだけ。
「何を見たの？」
「・・・・」
僕はもう
「Ｓは本当に幽霊を見たんだ」
って思って興奮して
「どんな幽霊か、どんな感じしたのか」
っ