801サロン@チラシの裏避難所 409枚目 #993

993名無しさん@Next2ch:2015/10/23(金) 13:46:24.67 ID:???

>>991
月のうさぎ

元は古くから伝わる仏教説話で、『今昔物語集』巻第五第十三話「三の獣、菩薩の道を行じ、兎、身を焼ける語」などがアレンジされた形で伝わっています。ポピュラーなあらすじは、「昔、山奥に仲の良いうさぎ、さる、きつねが暮らしていました。そして三匹はいつも、『ぼくらがいつも助け合っているように、誰か困った人がいたら、助けてあげようね』と話をしていたのです。  それをご覧になった天の神様が、三匹の本当の心を知ろうと思い、みすぼらしい老人の姿に身を変えて彼らの前に現れました。そして、『私はおなかがすいています。何か食べ物をください』と、三匹に言いました。
それはお安いご用ですと、さるは得意な木登りで林から木の実を採ってきました。きつねは川から魚を捕ってくるのが得意でしたので、魚を老人に差し出しました。けれどもうさぎは、木登りも魚捕りも出来ません。あちこち跳び回って食べ物を探しましたが、とうとう何も見つけることができませんでした。
なのでうさぎは、『どうか、ぼくを食べてください』と言うと、燃え盛る焚き火の中に飛び込んでしまったのです。3人は、あわてて火を消しましたが、うさぎは死んでしまいました。
老人は、元の天の神様の姿に戻ると、涙を流して言いました。『おまえたちは、みんな思いやりがある。でも、うさぎは特別心が優しいなあ』。そして、うさぎを抱きかかえると、空に昇っていき、月に葬ってあげたのです。」

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