東條英機元首相公的遺書によるとアメリカとロシアが衝突しなければWW3は回避
今次戦争の指導者たる米英側の指導者は大きな失敗を犯した。第一に日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。
第二には満州を赤化の根拠地たらしめた。第三は朝鮮を二分して東亜紛争の因たらしめた。
米英の指導者は之を救済する責任を負うて居る。従ってトルーマン大統領が再選せられたことはこの点に関し有り難いと思う。
日本は米軍の指導に基づき武力を全面的に抛棄した。これは賢明であったと思う。
しかし世界国家が全面的に武装を排除するならばよい。然しからざれば、盗人が跋扈する形となる。
(泥棒がまだ居るのに警察をやめるようなものである)
私は戦争を根絶するためには慾心を人間から取り去らねばと思う。
現に世界各国、何いずれも自国の存在や自衛権の確保を主として居る(これはお互い慾心を抛棄しておらぬ証拠である)。
国家から慾心を除くということは不可能のことである。されば世界より今後も戦争を無くするということは不可能である。
これでは結局は人類の自滅に陥るのであるかも判らぬが、事実は此この通りである。
それ故ゆえ、第三次世界大戦は避けることが出来ない。
第三次世界大戦に於おいて主おもなる立場にたつものは米国およびソ連である。
第二次世界大戦に於いて日本と独乙ドイツというものが取り去られてしまった。
それが為、米国とソ連というものが、直接に接触することとなった。米ソ二国の思想上の根本的相違は止むを得ぬ。
この見地から見ても、第三次世界大戦は避けることは出来ぬ。
第三次世界大戦に於いては極東、即ち日本と支那、朝鮮が戦場となる。
此この時に当たって米国は武力なき日本を守る策を立てねばならぬ。これは当然米国の責任である。
日本を属領と考えるのであれば、また何をか言わんや。そうでなしとすれば、米国は何等なんらかの考えがなければならぬ。
米国は日本八千万国民の生きて行ける道を考えてくれなければならない。凡およそ生物として自ら生きる生命は神の恵である。
産児制限の如ごときは神意に反するもので行うべきでない。