酒井氏によると、「擬似接辞」は「擬似接頭辞」と「擬似接尾辞」に分かれる。
そして、
擬似接頭辞の語形成
現代の英語をとても豊かにしているのが、普通の語をハイフンで名刺や形容詞に連結する語形成です。例えば、once-beautifulと聞けば、onceという語には’かっては’という意味があることから、’もう美しくない’ことが即座に伝わってきます。all-cottonと聞けば、It is made of 100% cotton.と言うよりも簡単です。このような語形成は簡単にできるだけでなく、その意味が分かり良いという点で、現代の風潮にあっているものと思われます。どの品詞の語にでも自由につけられるのが、さらなる魅力であり、接頭辞と異なる点です。これらの語の扱いはまだ定まっていないのか、接頭辞としている辞書もあれば、連結詞としている辞書もあります。ここでは、擬似接頭辞(筆者造語)としました。
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