語ります。中二病エピソードです。
俺が中3のころ、周りはエロガキだらけだった。そして、俺もその一人だった。毎日、学校に行っては友達とエロい話をしたり、下ネタを披露したりしていた。そんな中俺はあるアニメに出会った。らき☆すた。典型的な空気系アニメである。戦隊物も特撮物もハマることはなかった俺であったが、らき☆すたは夢中で見ていた。そんな時いつもの様にエロサイトめぐりをしていた俺は、衝撃的なものを見つけた。同人誌である。更になんとらき☆すたが題材であった。俺は言いようのない違和感に襲われ、サイトを閉じブックマークに入っていたエロサイトを全て削除した。それでも動悸と違和感が収まらない。俺は思った。こんな気持ち悪いことはもうやめよう。性ほどくだらないものはない。それから俺は性に関する全ての事を拒絶した。
今まで下ネタで盛り上がっていた友達と関わらない様にし、女が近寄ってくると走って逃げ、コンビニのエロ本コーナーを通る時は顔を伏せ目をそらす。そのうちに今まで感じていた性欲が薄らぎついには何も感じなくなった。
そして、ついには去勢までした。性器がとても醜く感じられたからだが、必要がないと思ったのが主な理由である。
現在俺は玉なしである。眠れない夜、寝返りを打つ拍子に手が股間を撫ぜるとき、理由が分からぬ後悔と少しばかりの安心を感じるのだった。