彗星探査機ロゼッタが最後に見たもの、ESAが写真公開
9/29(金) 9:47配信 AFP=時事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170929-00000009-jij_afp-sctch
【AFP=時事】遠い宇宙での12年間に及ぶ冒険を終えるために観測対象だった彗星(すいせい)の表面に
衝突した無人探査機「ロゼッタ(Rosetta)」が、衝突間際に撮影した岩だらけの彗星表面の写真を地球に
送信していた。地上管制チームが28日、明らかにした。
欧州宇宙機関(ESA)は2016年9月30日のロゼッタ任務終了からほぼ1年ぶりに、ロゼッタが最後まで送り
続けていたデータから再構成された67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)
の不鮮明な画像を公開した。
彗星の1メートル四方の範囲が写っているこの画像は、約20メートルの距離から撮影されたもの。岩が
ごろごろして塵(ちり)が積もったこの場所が、ロゼッタの永眠の地となったと考えられる。
ESAは、ロゼッタの搭載カメラを操作していたチームにとって「最後の驚きとなった」とのコメントを発表。
テレメトリ信号のパケット数個がサーバー上にあるのを見つけ、さらなる画像かもしれないと期待が膨らん
だことを明らかにした。
画像は6個のデータパケットに分けて送信されていたが、受信されたのはそのうちの3パケットだけだった。
地球のミッション科学者らが画像を再構成するのに辛うじて足りるデータ量で、本来のくっきりとしたイメージ
は得られなかった。
2004年に打ち上げられたロゼッタは65億キロを旅して2014年3月に67P彗星に到着、実験用着陸機
「フィラエ(Philae)」を彗星表面に降下させ、彗星の周回軌道と表面で観測を行ってきた。
ロゼッタ最後の彗星衝突ミッションは、地球から7億2000万キロの距離で実行された。
【翻訳編集】 AFPBB News
https://amd.c.yimg.jp/im_siggcW1yNWu3ouQb3WksMkgMHg---x900-y900-q90-exp3h-pril/amd/20170929-00000009-jij_afp-000-4-view.jpg
無人探査機「ロゼッタ」が衝突間際に撮影した67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の岩だらけの表面(2017年9月28日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News