巨大ブラックホールがお互いを周回する様子、初めて観測される
http://sorae.jp/space/2017_07_04_black.html
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地球から7億5000万光年先にある楕円銀河「0402+379」の中心で観測された、この天体。2006年に
は科学者はこの銀河の中心に2つの巨大ブラックホールが存在していることを発見していました。
2つの巨大ブラックホールは太陽の150億倍もの質量を持ち、片方の巨大ブラックホールはもう片方
よりも2倍、あるいは4倍も大きいことが推測されています。
2つの巨大ブラックホールの間の距離は24光年で、巨大ブラックホールがこれだけ近づいて発見
されるのは珍しいことなんだとか。このことは過去に大量の銀河が合体してこの2つの巨大ブラック
ホールが形成されたことを示しており、さらに将来2つの巨大ブラックホールも合体する可能性が
あります。しかし、宇宙の膨張を考えれば残りの宇宙の寿命の間には2つのブラックホールは合体
しないだろう、と予測する科学者もいます。
なお、2つの巨大ブラックホールがお互いを1周するには3万年もの月日が必要だそうです。巨大ブ
ラックホールの大きさといい、なんともスケールの大きな話ですね。