宇宙のどら焼き? 土星衛星「パン」 カッシーニが観測
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土星の環や衛星の探査を行っている、NASAの探査機「カッシーニ」。
その観測により、土星の環を形作っている羊飼い衛星「パン」の不思議な形が撮影されました。
どら焼きのような、餃子のような……なんとも不思議な形状です。
土星のA環の「エンケの間隙」の内部に存在するパン。その大きさはおよそ20マイル(約32km)だと想定されます。
現在カッシーニはAリングのそばを通過する接近ミッションを行っており、これまでも衛星「パンドラ」や衛星「ダフニス」の観測を行ってきました。
今後、カッシーニは土星の環の5回にわたる接近ミッションを行い、その後には4月26日からの最後のミッション「グランドフィナーレ」へと向かいます。
そしてさまざまな観測を行ったあと、9月15日に土星大気へと突入してその生涯を終えます。
これまで土星の驚くべき姿を解き明かしてくれたカッシーニの、さらなる活躍に期待したいところです。