橋下氏“出自”報道の週刊新潮「公人だから」と正当性を説明
2011.11.18 16:00 女性セブン
https://www.news-postseven.com/archives/20111118_71069.html?DETAIL
橋下徹・前大阪府知事(42)がキレにキレまくっている。
<バカ新潮の馬鹿さ加減もここに極まれり>
<バカ文春も、バカ新潮も俺の不祥事は何も報じていないじゃないか!>
<バカ文春、バカ新潮、反論してこい>
ツイッター上でのこうした“怒りのつぶやき”は多いときで1日50回以上、
本誌が確認する限り“バカ”“馬鹿”という表現は計46回を数えた(11月14日現在)。
発端は、『週刊新潮』と『週刊文春』の2誌が10月27日発売号で掲載した、
センセーショナルな記事だった。
<「同和」「暴力団」の渦に呑まれた独裁者「橋下知事」出生の秘密>(『週刊新潮』)
<暴力団組員だった父はガス管をくわえて自殺 橋下徹42歳 書かれなかった「血脈」>(『週刊文春』)
「出生」「血脈」というタイトルの通り、記事はいずれも橋下氏の
親や親族に言及するものだ。その記事の内容はこういうものだ――
大阪府八尾市で生まれ育った橋下氏の実父は1960年代の後半に
当時の妻と離婚後、別の女性と東京に出る。1969年にこの2人の間に
誕生したのが橋下氏だった。やがて妹が生まれたが、父親は家族を残し、
ひとり大阪へ。そして橋下氏が小学2年生のころ、ガス管をくわえて自殺する。
博打でヤクザに借りた金が返せなかったためだったという。
残された母と妹は橋下氏が小学5年生のとき、新大阪駅にほど
近い地区の府営住宅にはいる。この地域も同和地区がある一帯だった。
氏が通った中学では、“地元集中”といって、
学力の高い生徒も低い生徒も、地元の同じ高校に進学させる
措置をとっていた。しかし、橋下氏はこれに反発し、
大阪府内でも屈指の進学校、北野高校に進学する。
記事は、橋下氏の伯父の息子、つまり従兄が起こした
金属バット殺人事件についても詳述。知
事の経歴を<類を見ないほどの異様性を帯びている>(『週刊新潮』)などと断じる。
橋下氏は貧しく苦労の多かった幼少時代をバネにしながら、
早稲田大学政治経済学部を卒業し、弁護士になったが、
若手弁護士時代は<売春地帯の守護神>(同)を務め、
<カネへの執着を隠さなくなっていた>(『週刊文春』)という。
複雑な生い立ちを暴かれた橋下氏。実父が暴力団員だったことや、
従兄が殺人事件を犯したことは事実と認めながら、
ツイッターへの書き込みでこう反論する。
<僕の生い立ちは結構。しかし、僕のはるか昔に死んだ実父の出自、
行状、死亡経緯は僕の何のチェックに役立つんだ?
僕は実父に育てられたわけではない。僕の苛烈な言動は、
その実父の何に源泉があると言うんだ?>
生い立ちについて報じることは構わないという彼が
なぜ怒っているかは、次の書き込みに集約されるだろう。
<今回の報道で俺のことをどう言おうと構わんが、
お前らの論法でいけば、俺の子供にまでその血脈は
流れるという論法だ。これは許さん>
橋下氏には中学生から4才まで3男4女、
7人の子供がいる。報道の対象は一見、前知事で
あり市長選の候補者としていわば「公人」である橋下氏に
向けられている。しかし、報道が「血脈」「出自」の
問題を取り上げている以上、子供たちをも俎上に
載せていることになる――という主張だ。
同和地区への差別解消を目指して活動