■1年もしないうちに「告訴取り下げ」
松本人志が週刊文春に対する告訴を取り下げたことで、早期のテレビ界復帰は絶望的になった。
私はそう考えている。なぜなら、松本は文春の一連の記事が「事実無根、名誉毀損」だと訴えていたのだから。
5億5000万円という損害賠償額も話題になった。松本氏自身も、芸能活動を休止して裁判に注力すると宣言した。
それから1年もしないうちに自分から全面降伏、白旗を掲げたのである。彼の辞書には“恥”という言葉は載っていないようだ。
以前、ここでも書いたように、名誉棄損裁判は訴えられたメディア側に厳しいものになる。なぜなら、メディアが報じた記事が真実であることを、メディア側が立証しなければならないからだ。
今回の場合、文春側は、松本から性加害を受けたと告白したA子さんが法廷で証言すると決意してくれたことで、松本側と五分五分とはいえないが、渡り合える可能性はあった。だが、名誉毀損は書かれた内容が事実でも成立するから、文春側は楽観できなかったはずである。
松本の代理人である田代政弘弁護士が、A子さんさえ出廷しなければ勝てると読んだのは当然であろう。
だが、そのやり方が、A子さんの尾行、つきまといなど、あまりにも露骨で稚拙だったため、文春側に知られることになってしまった。
■妨害行為はA子さんの相談相手にも
それだけではない。田代弁護士はA子さんから相談を受けていたX氏にも接触して、何とかA子さんが証人として出廷しないよう説得に来たという。
X氏が拒絶すると、こう迫ったそうだ。
「A子さんと不倫しているでしょう。そのことを雑誌が記事にするらしいですよ。私はその記事を止められますけど、どうしましょうか」
X氏は不倫などしていない、やるならどうぞと拒絶した。すると今度は、女性誌の元編集長なる人間をX氏のところへ行かせ、
「出廷せずに和解すれば、A子さんには、五千万円でも一億でも渡せます」
と、いわせたというのである。
続きはソースで
2024年11月18日 16時15分 プレジデントオンライン