他人との境界線はきっちりと区別すべきなのが発達障害の人間にとって必要なことです。
それが今できている夫は疎外感を感じていません。
むしろ、昔は得られなかった自分への自信を持っています。
境界線が他人とあいまいだということは、
感情を振り回され、怒りや悲しみに囚われ、自閉している意識から出てきていない、
他人との会話の重要性を理解していない、会話とは何のためにするのかを知らない状態です。
それこそ自分を知ってもらうためだ、そして他人を知るためだ、
お互いの違いや相違点を言葉で交換して安心できるだけの「自分の姿」と「他人の姿」を、
はっきりとした手ごたえのある形で得るためだ、ということを知らない状態なのです。