>この場合にみられる躁的防衛としては、失った対象に対する、征服感、支配感、軽蔑などです。
>征服感は、傷つけた対象をさらに傷つけるようなことをして打ち負かし、抑うつ感を否定するものであり、
>支配感は、自分のその人に対する依存を否定し、その対象の、自分に対する依存を煽るようなもので、
>軽蔑は、その相手は傷つけたことで罪悪感を抱くにも値しない存在で、
>傷つけても失っても問題ない、とすることで、本来感じるべきである対象喪失と罪悪感を否認するものです。
>このようにして、本来は自然に起こる、経験しなくてはいけない、
>健全な対象喪失や罪悪感、喪の仕事ができない人は、
>共感性に問題があり、責任感も希薄で、反省もないので、同じような過ちを繰り返し続けます。
>そこには成長も本物の人間関係もあり得ず、
>そういう人は、自分の問題にきちんと向き合わない限り、いつまでたっても誰かを幸せにできないだけでなく、自分が幸せになることもできません。