【厚木・子供放置死】ゴミの山に閉じ込めた父親の鬼畜所業
2015年10月10日 10時00分
神奈川県厚木市のアパートの一室で昨年５月、死後７年以上たった斎藤理 玖君（５＝当時）の遺体が見つかった事件の論告求刑公判が８日、横浜地裁で行われ、
検察側は殺人罪などに問われた元トラック運転手の父親・斎藤幸裕被告（３７）に懲役２０年を求刑した。
殺意を否認する斎藤被告だが、最終陳述では「理玖には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と謝り、これまでの法廷では身勝手極まりない子育て も白状していた。
斎藤被告のＤＶに耐えかね、妻が３歳の理玖君を残し、家出してから父子 暮らしが始まった。
「自分がいる時は大体同じ所に座っている感じですね。 夜泣きもなかった」という理玖君。
５歳になっても「オムツは取れてなかっ た。パパ、ママ、これとか、あれとか…そういう限られた言葉しか」しゃべ れなかった。
食事はずっとコンビニで買い「最低２回はあげていた」というが、その内 容は「おにぎり、パン、５００ミリリットルのペットボトルかパックの飲 料」だった。
「仕事している以上、やむを得なかったです。朝あげて、仕事 行って、帰ってあげて…。バランスが欠けていることは当時考えてなかった。毎日毎日、必死で頑張っていたんで」と斎藤被告は自己弁護。
風呂は「電気、水道、ガスが止まるまではちゃんと入れていた」という が、ライフラインが止まっても理玖君を部屋に残し、仕事に出る時はドアや 窓にガムテープを貼り閉め切っていた。
理玖君が勝手に部屋から出たことが ２回あったからだという。そんな時に斎藤被告はキャバクラで出会った女性と付き合い始め「週に１～２回、ラブホで過ごしました」。
事件発覚後、部屋からは大型ポリ袋９６袋分という大量のゴミが押収され た。
「死ぬ直前まできちんと家に帰って１日２回の食事をあげていた」と斎藤被告は主張したが、理玖君がどれだけ食べていたかの確認はしていなかっ た。
ゴミの山に閉じ込められ、電気やガスもない中でコンビニの「３点セッ ト」（弁護人）で命をつなぎ、理玖君は息絶えた。判決は２２日に言い渡さ れる。
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