【米国】白人女子と「にらめっこ」した黒人男子(12)停学処分に
白人の女子児童と「にらめっこ」をしていた黒人の男子児童が、その表情は敵対心と嫌悪感に満ちているとされ、 停学処分になった。学校側のこの判断に人種差別はなかったのかと波紋が広がっている。
シンシナティの郊外にあたる米オハイオ州グレンデールの「St. Gabriel Consolidated School」で先月、 12歳の男子児童に停学処分が下った。その理由を聞いて両親は強いショックを受け、
このほどハミルトン郡一般訴訟裁判所に停学はあまりにも厳しすぎると学校側を訴えたのであった。しかし…。
「お宅の息子さんがある女子児童のことをじっと睨み付けたため、それが彼女に恐怖心と不快感を与えたということです。」
学校から呼び出しを受け、このような説明を受けたのは少年の母キャンディス・トルバートさん。
どうしても停学処分を取り下げてくれない学校を不服だとして訴訟を起こしたが、裁判官はその訴えを退けた。
少年は「単なるにらめっこの遊び。その子だって楽しそうに笑っていた」と主張したが、
学校側が「女子児童は少年を怖いと言っている」と強調するため、裁判官も少年の視線は少女を威嚇するための暴力的なものだと判断したという。
もっとも、ほかの児童のランチプレートに牛乳を注ぎ入れたりと学級内でこの女子児童の評判は芳しくない。
少年の両親は、「息子が黒人でその女の子が白人だからでしょうか。息子はその女の子に謝罪し、 二度とそういうことをしないと約束したのに停学処分になってしまいました。息子のじっと見つめる視線より その子の方がよほど怖いというのに、なぜそちらは放置なのでしょうか」と不満を並べたという。
非常に寛大なように見えて、実に理不尽なことで停学処分を食らうことが多いアメリカの教育現場。
8月には米ケンタッキー州で、キュートな女子高生が鎖骨の見える服装で登校し、教師から帰宅を命じられて物議を醸した。
「男子が授業に集中できなくなっている」というのが理由であり、生徒本人や保護者はもちろん級友をも唖然とさせたという。