都市部の私大が激戦化している背景には定員厳格化、共通テスト、23区内定員抑制(東京都内のみ)の3点があります。
まず、1点目の定員厳格化ですが、2016年から定員管理の厳格化が進められています。2015年までは入学者は定員の1.2倍~1.3倍まで認められていました。
これが、2018年入試以降は1.1倍に引き下げられています。もし、1.1倍を超過した場合、私学助成金の不交付対象となるため、私立大学は定員をこれまで以上にこだわるしかありません。
その分、合格者数を減らし、難関大がさらに難化。受験生の安全志向もあって、成績上位層が準難関・中堅私大にも志望校を拡大。この玉突き現象で中堅私大や中堅以下の私大も倍率が上がったのです。