「そして、被害者の女子大生を全裸にして、彼女のお尻を叩いたり、胸を揉んだりした。煽った二人もその後、同様のことをしたようです。仕舞いには、現場で食べたカップラーメンの残り汁を頭からかけ、割り箸でいたずらもした。女子大生はTシャツ姿でマンションから逃げ出し、公衆電話から一一〇番通報。駆けつけた巣鴨署員が保護し、共に現場に戻って松見を逮捕しました」
............. 「最後には mmm は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した。部屋に彼女のブラジャーが残っていたことからみても、とるものもとりあえず、という感じだったのでしょう」
事件当夜は主犯格の mmm 容疑者のみの逮捕となったが、被害女性が“他の男性にも触られた”と供述したことから、十九日になって他の四人も逮捕された。
............... 起訴こそされなかったものの、山谷えり子衆議院議員の従甥は、逮捕された五人の中ではいちばん成績がよかったそうだ(逮捕時は修士一年生)。高校時代には“全国数学選手権大会”での優勝経験もある。権力者の従甥だけが起訴されなかった背景はさまざまな憶測を呼ぶだろうが、事件当夜の従甥には秀才の片鱗は見られなかった。
奇しくもオバサマにあたる山谷えり子議員は、二〇〇四年の講演会で、次のようなことをおっしゃっているのである。
〈いま、日本では、自分の国を滅ぼすために、子どもを教育しているのでしょうか。警察庁の調べでは、“見知らぬ人と性交渉するのは本人の自由”と思っている中高生が、六八%もいます。性のモラルが滅茶苦茶になったら国はたいへんです〉
あなたの甥っ子さんは、国を滅ぼそうとしていますよ、センセ。