彼女たちのグループにはお嬢様校の生徒もいるが、高偏差値の進学校の生徒もいる。グループのメンバーの中には、全国模試で3位という女の子までいた。賢い女の子たちなので、防御策も完璧だ。彼女たちいわく「顧問弁護士がちゃんとついていて、恐喝にならないような交渉のやり方をしっかりとレクチャーされている」とのこと。
もしターゲット男性との示談交渉になったとしても、しっかりとその顧問弁護士がサポートしてくれるという。「私たちの愛読書は携帯六法なんですよ(笑)。みんな、持ち歩いてますから」と屈託なく笑う彼女たちの笑顔に、話を聞いていた僕も、何とも複雑な心境になってしまった。
今でもこのようなグループが存在するかどうかは分からない。ただ12年くらい前に、このような手口の被害に遭った男性がいるという情報も得ている。その男性は会社を辞め、今は海外で暮らしているという。彼は痴漢冤罪詐欺グループによって、人生をすっかり変えられてしまったのだ。今でも同様のグループが跋扈して、被害男性を生み出している可能性は否定できない。