LINEでは一般的な恋愛トークや下ネタも
ところが、半年以上が経った翌年6月、明子さんは「敏志さんからセクハラを受けた」として学校側に訴えた。敏志さんにとっては唐突だったが、胸を触ったことは認め、経緯を説明した。一方、学校側は別室指導を実施し、部活への参加を制限した。敏志さんは、当時の指導は不適切だとして、東京都を相手に損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。都側は棄却を求めている。
1月31日の判決を前に、敏志さんが取材に応じた。「裁判は、名誉を回復するためのもの」と話している。
訴状などによると、高校2年時の2017年6月、明子さんに対する断続的なセクハラを行ったことを理由に、敏志さんは約2週間の別室登校処分を受けた。この指導の前提となる調査が不十分だとしている。また、部活動への参加の禁止や制限も行われ、不利益な扱いを受け続けたと主張する。
一方、都側は、準備書面によると、特別指導や部活動の制限に違法性はなく、校長ら教職員に注意義務違反はないと、原告の請求を棄却することを求めている。
敏志さんによると、被害を訴えた明子さんとは音楽系の部活でも一緒であり、一般的な恋愛トークや下ネタも含めて、LINEでやりとりする仲でもあった。
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