モネのマネ【印象派総合スレ】 #506

506名無しさん@Next2ch:2016/07/24(日) 11:14:13.48 ID:???

第1章
画家としての出発
メアリー・カサットは、1844年米国ペンシルヴェニア州ピッツバーグ郊外の裕福な家庭に生まれました。6歳から11歳まで、次兄の病気療養のため、家族とともにフランスやドイツに長期滞在し、ヨーロッパの文化や芸術を吸収しました。画家を目指して16歳でペンシルヴェニア美術アカデミーに入学しましたが、本格的に絵画の勉強をするため、父親の反対を押し切って21歳のときにパリに渡ります。アカデミズムの画家シャルル・シャプランやトマ・クチュールらの教えを受け、1868年にサロンに初入選を果たしました。1870年普仏戦争により帰国を余儀なくされますが、翌年、ピッツバーグ司教からパルマのコレッジオの作品の模写をする仕事を依頼されて再渡欧。イタリア、スペインに滞在してルネサンスや17世紀の巨匠たちの作品を模写して研鑽を積みました。この時期にサロン出品を目指して制作された作品には、確かなデッサン力に加え、強い明暗のコントラスト、闊達な筆づかいなど、スペインやイタリアの巨匠たちから学んだ成果を見ることができます。


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