脱出王ハリー・フーディーニには一つの趣味がありました。
彼は暇(ひま)な日があると決まって霊媒師たちの正体を
暴(あば)くことに精を出していました。
彼は自分を正直な奇術師だと思っていました。
自分はフリをしているだけだという事実を隠そうとしませんでした。
でもハリーから見れば、霊媒師たちもフリをしているだけなのに、
彼らは本当に死者と話せると主張していました。
実際に偽者(にせもの)の霊媒師たちもいて、ハリーはそれを暴きました。
でもそれだけで、あの世からの真のメッセージを受け取れる者はいないという
確かな証拠になるのでしょうか?
今日は、ありそうにないように思えることが、真実だと判明するかもしれませんよ。