................... 同番組の人気コーナー「週刊ご意見番」はかつて、張本と大沢啓二(通称:親分)のふたりが解説を務めていた。
当時は張本よりも大沢の方が注目されていたように思う。
サッカーの中村俊輔選手とプロ野球・日本ハムファイターズが大好きな大沢親分は、私情をがっつり挟みつつ「喝」と「あっぱれ」を使い分け、その好好爺っぷりがとても微笑ましかった。
しかし2010年、大沢親分が荼毘に付されると、もうひとりの解説者は週替わりとなった。
現在、年齢的にも張本と肩を並べられるような立場の出演者はほぼ皆無である。関口を含めて、張本の発言をうまく諌められる人間が配置できていない。
2011年1月4日付中国新聞によると、張本は1940年広島市生まれの在日二世。
4歳のとき、不慮の事故で火傷を負い右手が不自由になってしまう。5歳で被爆を経験し、姉を亡くす。
父は帰国して急死してしまい、女手ひとつで育てられた。差別されることも多かったようで、
勝気でマッチョな性格もそこから作り上げられたものだと思われる。
前述の通り、私は床(とこ)運動の張本が好きである。できれば、張本には「喝!」と「あっぱれ!」を続けてもらいたい。
なので、これ以上問題発言で炎上しないように、張本をオブラートに包む解説者はいないものだろうかと、微力ながら考えてみた。
まず、張本レベルの成績を残している、もしくは張本より先輩である元野球選手を探してみる。
75歳以上、3000本安打500本塁打300盗塁を達成している選手などいない。
同い年の王貞治は福岡から離れられないだろうし、1936年生まれの長嶋茂雄は脳梗塞の後遺症でトークには難がある。
張本と同じパリーグで切磋琢磨した1935年生まれの野村克也はどうだろう。
今年7月に放送された、横浜対巨人戦のテレビ中継(TBS系)の副音声で野村は、
「(張本は)TBSの朝の番組(サンデーモーニング)で色々選手を批判してるけど、選手批判する資格がない。
『お前、人のこと言う権利があるか!』とテレビに向かって文句を言っている」と発言している。
これでは犬猿の仲同士ということで、緩和どころか火に油を注ぐ結果になりそうだ。(ちなみに、野村は週代わり解説で出演済み)
そもそもこのコーナーの問題点は「喝!」か「あっぱれ!」を言わなくてはならない点にある。
一刀両断するのが見せ所ではあるのだが、逆に、極論を言わざるを得ない空気になり、これが解説者の首をしめることになる。
張本が陥った問題発言病はここに集約されている。だが大沢親分は、張本が極論を吐いたとしても「そこまで言ってやるなよ。
かわいそうじゃねえか」と諌めていた。要するに、張本の頭があがらない大先輩の大沢親分(元日ハム監督)が一番の適任者であり、
むしろ大沢親分のために、このコーナーは存在していたようなものだったのだ。
そうなるともう他にはいないですよ。どうしたものか。仕方ない。こうなりゃ、最終手段だ。大沢親分をイタコ使って呼んでしまえ。
...それじゃあ、発言どころか、問題企画になっちゃうか。
張本の問題発言はまだまだ止まりそうにない。