西之島で溶岩のトンネル確認 噴火間隔は10秒前後に
朝日新聞デジタル 3月5日 4時2分配信
活発な噴火が続く小笠原諸島の西之島で、火口周辺と海岸部が赤熱している様子が4日、本社機からの日没後の観察で確認された。中央の火口では10秒前後に1回の間隔で噴火が続き、東側の海岸には赤い溶岩が海に達して陸地を広げていた。溶岩は海に注ぎ、水蒸気が激しく上がっていた。
本社機に同乗した東京大地震研究所の中田節也教授(火山学)によると、火口から流れ出した溶岩の表面が固まり、内側の溶岩が流れる「溶岩チューブ」と呼ばれるトンネルができているという。このため、島の中央部の火口付近と、トンネルの先端から出てきた溶岩が海に注ぐ海岸部が赤く見え、中間のトンネル部分は黒く見えるという。
粘り気の少ない溶岩で起きる現象で、西之島では火口から1キロあまり遠くの場所まで溶けた溶岩が達している。溶岩の噴出が途絶え、内部の溶岩が流れ去るとトンネル状の空洞となる。こうしてできた洞窟が富士山の青木ケ原やハワイのキラウエア火山などにある。
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