●花落ちに関して
唐辛子の花落ちに関しては様々な原因が関係します。株が成長過程にあり、
葉の栄養吸収が多い時期にはどんなに多く花が咲いても実にならないことが多いようです。
ある程度育った状態でも花落ちする場合には、加湿や乾燥、日照不足、肥料不足&多肥、気温が影響するようです。
冬越え株などは開花が早く始まりますが、ハバネロやジョロキア、ドーセットナガなどは周辺気温不足でなかなか結実しないようです。
栽培環境は人によって違うので、まずは原因を探り当てることから始めましょう。
栽培初期にどんなに花落ちしても、収穫期には多数結実することが普通です。
前述の要因に思い当たらない場合にはマターリと待ちましょう。
●アブラーに襲われたら
ウイルス病の媒体になるので速攻で退治しましょう。
育苗期ならオルトランなどの薬剤を使うのが効果的。
開花~結実中、無農薬派ならこまめに手で取るか、
唐辛子溶液+ニンニク木酢酢、牛乳、石けん水、粘着くんなどを散布(牛乳は洗い流した方がよい)。
アブラムシは窒素過多、換気不全などで発生し易くなります。
できるだけ湧かないように注意して、万が一湧いたら早めに処置しててんとう虫やカゲロウの降臨を祈りましょう。
ハダニの発生を防ぐためには定期的な葉水が有効です。
特に室内栽培の時にはまめな管理が必要です。
●甘味種が辛くなる
ししとうや甘とうがらしが辛くなる件については、これまで交雑説が有力とされてきましたが、
現在は水切れによるストレス説が有力。他にスコヴィル値の低いハラペーニョなども
結実後にしおしおを繰り返すとかなり辛くなることが確認されています。収穫後の唐辛子も、
ある程度辛味が出ているものをしんなりする程度に追熱させることで大幅に辛さが増すようです。