●肥料
基本的には控え目に与えることが大切です。成長期に窒素が多すぎると開花が遅れ、
葉ばかりが茂って開花が遅れるパターンが多く報告されています。
ただし育苗時期に窒素が足りないと草体が大きくなれずに最終的な収穫量が減ります。
初期には窒素も含めた液肥及び固形肥料を適量、成長期~開花期には
リンが多めのものを月一回与え、9月末を持って追肥は終了します
(冬越え通年栽培を目指す場合には別)。
またカリ不足は辛さがでなくなるとの報告も。
追肥の量は株の状態を見て判断します。順調に開花が続き、結実しているようなら
窒素分の少ない、もしくは入っていないものを適量与えます。
開花が止まる・葉が小さい・メシベが短いなどの症状が出たときには肥料不足の可能性アリ。
結実後の草勢低下時などと同様に液肥、固定肥料を適量を与えて草勢の回復を図ります。
●日照
唐辛子はお日様大好きです。出来る限り株全体に太陽光が当たる場所を選んで植え付けします。
ただし真夏の強い陽射しは葉焼けや生理障害を起こすこともあるので注意。
種類によっては涼しくないと開花~結実しないものもあります(ロコト)。
午前中~午後二時くらいまでの光が草体の成長に最も有効とされています。
●開花~収穫
人工授粉は結実する率がアップしますが、放置しておいても着果できる量が増えるわけではないので
問題ない説もアリ。実を保持できる量は株の成長度合いで変わります。
コンパクトな株には少なめ、大きく育った株には多数の実がなるので一時に収穫できる量に影響します。
一番最初に付いた実は早めに収穫することで株をより大きく育てることが可能になります。
実の生長は負担が大きいのでもし収穫量を増やしたければ早採りするようにします。
実が付き過ぎた場合にも同様で、小さい実しか採れなかったら成長途中にあるものを早めに収穫して対処します。