◇電気柵、裏山へも
西伊豆町一色の仁科川の支流「川金川」で、7人が獣害防止の電気柵に感電し、男
性2人が死亡した事故で、近くに住む所有者の男性は、事故が起きた川ののり面のほ
かに、男性宅の裏山にある畑など数カ所でも電気柵を使い、同じ電源から電気を引い
ていたことが、23日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、裏山の畑では、周囲200メートルを囲うように電気柵を設置して
いる。電源は、男性宅の農機具小屋にある家庭用コンセント(100ボルト)だっ
た。下田署は、一つの電源から複数の場所に電気を送る必要性があったことから、男
性が変圧器で電圧を440ボルトまで高めていたとみている。
電気柵は、男性が購入した資材などを使って自分で設置していたとみられる。漏電遮
断器や電気を断続的に送ることで感電事故を防ぐ「パルス発生装置」と呼ばれる安全
装置は付設されていなかった。
電気柵の作動は普段、男性がプラグを家庭用コンセントに抜き差しすることで行っていたという。
>>> 事故が起きた川ののり面のほかに、<---------- のり面
法面(のりめん)とは、切土や盛土により作られる人工的な斜面のこと。道路建設や宅地造成など ... 法面の傾斜は、切土や盛土が崩壊しないよう考慮する必要があり、土質、岩質等により安定勾配を算出する。不足分は保護工により補う。 法面の ...