歴史ものというと「何年何月に何が起こり、何年何月に誰がどうした」という
時系列的な情報を描きがち(なので自称歴史愛好家の読者や評者には記録的知識の多寡がもてはやされる)
その手のつまらない歴史ものを読むよりは
注釈付き年表を読んだほうがよっぽど面白いのだが
漫画(フィクション)として画面や描写からおのずとその時代ならではの興趣や息吹きが漂ってくる歴史ものには
それに劣らぬ楽しさがある
逃げ若は歴史にファンタジックな描写も絡めてきそうだが
怪異や霊を演目とする能の前身である翁申楽や猿楽の要素も出てくるのかどうか愉しみだ