5つ星のうち4.0 おとぼけしながらシリアスな。
2008年1月13日 形式: 文庫
こういう400pくらいある小説は、普段は根気が続かず1日100pずつくらいしか読めないものなのですが、一気に読みきってしまいました。なぜなんだろう、途中で止まれませんでした。
これはなぜかな?と考えてみました。 主人公のように、箇条書きで。
1.登場人物が何故かどの人も憎めない。只悪い人はいなくて、悪いことをする人も「わかる、わかる」とうなずける。
2.途中から謎が謎を呼び、道具仕立てがどんどん大げさで偉い人相手になっていく。なのに、妙に庶民ぽいのりで話は進んでいく。そのギャップがいい。
3.最後までとても勝てなそうな戦いで進んでいくこと。でももちろん勝つのだが、思いもしなかった展開でした。
4.ところどころ、本筋に関係ないけれど、くすりとしてしまう話が湧いている。
うーん、まだまだありそうだけど、すぐに浮かばない。でもこんな感じです。
他の著作も読んでみたくなりました。