突発性難聴・急性低音障害型感音難聴 Part25

1名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:01:29.58 ID:0V/lLYxW

「突発性難聴」 や 「急性低音障害型感音難聴」 についてのスレッドです。
最近では両者は異なる疾患として認識されていますが、初期症状が似ているので治療途中で【突難→低音型】のように診断名が変わることが多々あります。
治療法も似ているので、両方の疾患を同一スレッドで扱っています。

発症した人・経験者・知人に患者のいる人達が、病気に関する情報交換をするのがスレの目的です。
耳の異変に気付いた人は、必ず【>>2-10辺りの説明をすべて】読んでください。
そして、

■一刻も早く耳鼻咽喉科で診察を受け、聴力検査をしてください■
■仕事も学校も休んで、早急に病院にいってください■
■治療が遅れるほど、一生後遺症に苦しむ可能性が高くなります

2名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:09:02.18 ID:0V/lLYxW

【始めに】
突発性難聴は原因不明の怖い病気です。
発症直後の受診が理想で、出来れば翌日、遅くても1~2週間以内に治療開始しましょう。
大抵1~3ヶ月程で聴力が固定がしてしまいます。(→急性低音障害の場合、もっと長い期間変動が続くことがある)
発症から時間が経つほど、聴力回復の可能性が低くなります。
音を感知する有毛細胞や聴神経は、一度死んだら再生しないからです。
耳の異変に気付いたら、たとえ忙しくても一刻も早く耳鼻咽喉科のある病院に行き、
【聴力検査】を受け、【適切な治療】を開始するとともに、【安静】が必要です。(→長引く急性低音障害については、安静よりも有酸素運動が回復や維持に有効)
1日でも1時間でも早い治療開始があなたの大切な耳を救います。

3名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:09:34.23 ID:IE/hss6d

【症状】
・耳の聞こえの悪さ・・・・・・内耳の機能障害による感音性難聴。
・耳の詰まった感じ・・・・・・耳閉感。水が入ったような感覚。
・耳鳴り・・・・・・周囲に音が無いにもかかわらずキーン、ザー、ボー等の音が耳から聞こえる。
・周囲の音や自分の声が割れて聞こえる。
※周囲の音が大きく響くように感じ、(聴覚過敏・補充現象)、めまい・吐き気・嘔吐を伴うこともあります。
※難聴の自覚症状が少なく、耳鳴りが無いこともあるので注意が必要です。

一般的に片耳だけに【ある日突然】難聴が起こり、起床時に「耳に水が入ったような感じ」を訴える人が多いです。
起きているときに、耳が遠くなり聞こえなくなっていく瞬間を感じる人もいます。
聴力の低下を感じずに、耳鳴りだけに気づくこともあります。

4名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:10:29.39 ID:0V/lLYxW

難聴が起きる器官は、外耳や中耳よりもさらに奥にある内耳の蝸牛(有毛細胞がある)です。
原因は未だ不明で、 1.ウイルス感染説 2.内耳循環障害説 が考えられ、最近ではストレスも一つの要因とされています。
統計的に、発症前に疲労やストレスを感じている人が多いことがわかっています。
「突発性難聴」は再発せず、発症後徐々に悪化することも余りありません。(→再発したものは急性低音障害やメニエール病の初発症状と考えられる)
確実に効く治療法が確立されていないため、発症時の状況や臨床所見から 医師が総合的に判断して治療法を決めていきます。
スレを読んで疑問に思ったことや治療法に関しては、直ちに医師に相談しましょう。

5名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:11:15.14 ID:0V/lLYxW

治療法の推奨度については、以下のHPを参考(Wiki「根拠に基づいた医療(EBM)」に推奨度の解説あり)
ttp://www.memai-miminari.com/SNL.html

推奨度 A:強く勧められる B:勧められる C:勧められるだけの根拠が明確でない D:行わないよう勧められる

【治療法】
副腎皮質ステロイド・・・・・・最も強い抗炎症作用のある薬。体に対する作用が大きいが、副作用もある。EBMによる推奨度B
                 プレドニン等の内服薬や、通院や入院による点滴投与がある。
                内耳の炎症を抑え、神経細胞の酸化による死滅を防ぐ直接的効果がある唯一の治療法。
                副作用があるので医師の管理が必要。 バリエーションとして鼓室内に高濃度のステロイドを注入する方法(推奨度B~C)もある。

代謝賦活剤・・・・・・製品名アデホスコーワ等。ATP による血流増加作用・代謝賦活作用。推奨度C
            ステロイドに比べ副作用は少ない。ステロイド終了後などに3ヶ月程度か、それ以上服用することが多い。

ビタミン剤・・・・・・ビタミンB12。製品名メチコバール等。末梢性神経障害改善。
           成分は水溶性ビタミンであるため、過剰摂取でも問題ない。 推奨度C
           神経保護の効果があり、食事だけで摂取できない大容量を錠剤として服用する。

利尿剤・・・・・・突発性難聴と似た、内リンパ水腫を原因とする低音障害型感音難聴やメニエル病の治療薬。
         利尿作用により内耳に溜まった余計な水分を排出する効果がある。
         製品名イソバイド、メニレットゼリー等。

6名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:11:49.78 ID:IE/hss6d

抗ヘルペスウイルス剤・・・・・・突発性難聴の原因の一つ、ウイルス説に対し、抗ヘルペスウイルス薬であるバラシクロビル(バルトレックス等)を投与し著効との報告あり。
         耳鼻科学会では否定的(推奨度D )であり、過去に帯状疱疹ヘルペスなどで服薬経験がある場合は内科、皮膚科などで処方、あるいは自己責任の元、個人輸入などを行う人もいる。

高圧酸素療法・・・・・・血中に溶解する酸素濃度を高め内耳の酸素供給を補助する効果がある。
            設備のある施設が限られるので、治療を受けたい場合は入院前に病院チェックを。

星状神経節ブロック注射(SGB)・・・・・・首にある星状になった交感神経節に局所麻酔の注射をし、交感神経の働きを抑えて 血管を拡張させ、内耳の血液循環を促進させる。
                    治療は主に麻酔科で行われる。 保険適応はあるが、10回~多くて30回程度治療が必要なケースが多い。

鍼灸・・・・・・鍼により体の経穴とよばれるツボを刺激し、自己治癒力を補助する。
        星状神経節刺鍼では、SGBと同様の効果が期待でき、また全身への鍼治療では副交感神経を優位にしストレスを軽減することで、回復を促す。
        副作用はほぼ無く、発症後は出来るだけ頻繁に行うのが望ましい。
        経過を見て、徐々に治療間隔を開けていく。デメリットは保険が利かず高額 。

漢方・・・・・・耳鼻科の医師でも補助的に処方することあり。ただし、漢方は症状よりはその人の体の状態、いわゆる証に合わせて処方するため 薬の種類は人による。
        漢方専門医などに処方してもらう方が効果は期待できる。病院で処方される場合は保険適応あり。
        東洋医学科や漢方外来などに専門医がいることが多い。日本東洋医学会で漢方専門医の認定をしているので、探す目安にしてもよい。
        利尿剤の代わりに「利水作用」を目的として処方されることがある。

その他、混合ガス吸入、マスカー療法、TRT、コンドロイチン、NAC(N-アセチル・システイン)等あり。

7名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:13:24.61 ID:IE/hss6d

【注意事項】

高音域の回復は難しく、年齢が高い、また糖尿病などの基礎疾患がある方が回復しにくい。めまいがあり、初期の難聴が高度、来院日までの日数が長いほど回復の可能性が低くなります。
発症後は■極力安静■が必要なので、軽度の方以外は可能なら入院したほうがいいと思われます。
入院することにより、多くの治療をより効果的・確実に受けることができます(あらかじめ入院可能かどうか問い合わせた方がよい)。

耳の病気は、客観的なデータを取ることが難しいためか、医師も稀に■診断を誤る■ことがあります。
突発性難聴は早期治療がすべてなので、医師が信頼できないと感じたらセカンドオピニオンとして、すぐに別の病院で診てもらうことをお勧めします。
そのようにして後から難聴が判明した人も実際に居ます。
また、病院によって治療の積極性・施設の充実度が違ってきますので、病院選びは慎重に。

予後ですが、3割の人が完治し、3割の人は聴力障害や耳鳴りが残ります。ほとんど回復しない場合もあります。
年齢が若いほど回復しやすいのですが、一番の決め手は早期治療です。
一日でも早く治療を開始したほうが予後は良好です。

※治療法に関して
 種々の治療が試みられているが、どの治療法が有効かは判明していない。
 厚生労働省研究班でATP,betamethasone(BM),hydrocortisone(HC),prostacylin (PC),prostagrandin(PG),Urografin(UC)の6剤の効果を検討したが、
 どの薬剤が有効か結論は得られなかった。

出典:難病情報センター 突発性難聴 診断・治療指針
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/084_i.htm

8名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:14:16.13 ID:IE/hss6d

【突発性難聴に似た病気と運動療法について】

急性低音障害型感音難聴、メニエール病があります。
メニエール病は内耳に内リンパ液が溜まりすぎてしまうことが原因とされ、初期症状は低音域に限られた難聴と、ボー・ブーンという低音の耳鳴りが起こりやすいのが特徴です。
なぜ内リンパ水腫が起こるのか判っていませんが、ストレス(への耐性と性格)や睡眠不足が大きく関係しています。

急性低音障害型感音難聴は、これまで突発性難聴の一つと考えられていましたが、突発性難聴の診断基準とことなる形態が増え、現在では別のものとして扱われるようになりました。
突発性難聴と似た治療が行われますが、程度は軽く予後が良好な場合が多いです。
しかし再燃、再発を繰り返す人も多く、一旦回復したとしても注意が必要です。
メニエールに近い病態とも考えられています。
メニエル病は多くの場合回転性めまいを伴い、症状が慢性的になりやすく、
難聴の進行度合いも重いことが多いです。

発症直後に突発性難聴と診断されても、後にどちらかの病名に変わることがあります。
初期症状だけで判別することが難しいからです。
聴力悪化を繰り返せば急性低音障害型難聴や蝸牛型メニエルに、繰り返し回転性めまいが起きればメニエル病になります。
急性低音障害型難聴についてはこのスレで。
メニエル病は専用スレがあるので、そちらでお願いします。

※近年、慢性的な急性低音障害型感音難聴やメニエール病に有効なものとして「運動療法」の名が挙がっています。
 有酸素運動を習慣的に行うことで内耳を安定させ、聴力維持や回復が期待できます。
 詳しくは「メニエール病 運動 療法」などのワードで検索してみてください。

9名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:15:08.20 ID:0V/lLYxW

【音響外傷・音響性難聴について】

コンサート等で大きな音を聞いてしまい内耳に損傷を受けると、聴力が低下し耳鳴りが発生することがあります。
このような場合も、突発性難聴と同じような治療をすることになります。
広い意味で「騒音性難聴」と診断されたり「突発性難聴」と言われたりすることもありますが、「音響性難聴(または音響外傷)」というのが正確な病名です。
症状としては、耳の詰まった感じ、キーン・シャーといった耳鳴り、
主に4000Hzを中心とした高音域の聴力低下、場合によってはめまいもあります。

早期治療が鉄則で、突発性難聴と同様の治療が行われることもあります。
突発性難聴と同様、遅くとも一週間以内に治療を開始しないと多くの場合後遺症が残ってしまうので、
コンサートの後や長時間、騒音を聞いてしまった後、耳に不調を感じた場合は、一刻も早く耳鼻科を受診しましょう。
そして一度発症してしまった人で再び音楽鑑賞をする人は、再発を防ぐために「コンサート用の耳栓」を用いるようにしましょう。(ネットで買えます)

10名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:15:52.30 ID:IE/hss6d

【抗ウイルス薬の処方例】

一般的な帯状疱疹では1000mg×3回、口唇ヘルペスでは500mgを三回、10日~2週間服用。
しち○へ医院では500mgを3回くらいから2週間服用。同様に清○医師のところでは、最初500mgを1日2回、2週間服用(採血してヘルペス抗体値出る1週間はとりあえず服用、ヘルペス抗体値が低ければそこで中止)
その後、休薬期間を2w~1ヶ月あけ、再度ヘルペス抗体値測定、高ければ更に2w服用。その後また休薬し、というのを数サイクル行うらしい。
亀○総合病院の神経内科のDr.は前庭神経炎でのめまいに、やはり1000mgを3回、2w以内服用。

【NACの可能性】

NAC(N-アセチル・システイン)は、非常に強い抗酸化作用を持った、アミノ酸の一種です。
内耳感染症、騒音性難聴、音響外傷性難聴などの内耳障害の回復や予防に有効であることが最近わかってきました。
ttp://www.sapuri-trivia.info/archives/50198845.html
ttp://hotwired.goo.ne.jp/i/news/20040106305.html

まずは病院で専門的治療をするべきですが、病院の薬と併用または使用後にサプリメントとして
個人的に入手して試してみるのも悪くないかもしれません。
騒音環境下で働く人や、突発性難聴を発症後にステロイドが使用できない人に有効かもしれません。

NACを含む代表的なサプリに 「ヒアリングピル」 がありますが、日本からの購入がやや難しく、
値段もやや高価です。同じ分量のNACを含む製品はネット通販で簡単に購入できます。
使用は自己責任で。


【最先端再生医療の可能性】

京都大学大学院 医学研究科 感覚運動系外科学講座
耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 臨床試験
第・-・相臨床試験 「急性高度難聴症例に対する生体吸収性徐放ゲルを用いた
リコンビナント・ヒト・インスリン様細胞成長因子1内耳投与による感音難聴治療の検討」

臨床試験についての説明(一般向け)
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~ent/ctrial/for_patient.html

11名無しさん@Next2ch:2015/03/10(火) 08:16:41.83 ID:0V/lLYxW

厚生労働省の難病研究班のレポートが検索できる。
http://mhlw-grants.niph.go.jp/index.html
「閲覧システム」押して「前庭機能異常」でその都度検索
pdfで閲覧できる

メニエールさんのおしゃべりパーティーブログ(BBS閉鎖)
http://www.asahi-net.or.jp/~uc7m-mzn/index.html

日本めまい平衡医学会
http://www.memai.jp/
めまい相談医リスト
http://memai.jp/sodan-i/list.htm
専門会員リスト
http://memai.jp/mainpages/amlist.htm

医療関係者以外にも読めるfree論文が検索できる
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/audiology/-char/ja/

「内耳自己免疫病」というものも原因として存在するらしく、
メニエール病だけでなく難聴全般で困ってる人は1度検査を受けてみるといいでしょう
日大永山・日本医科・川崎医科大学に必ず問い合わせを

12名無しさん@Next2ch:2015/04/12(日) 05:14:23.64 ID:ZO1n+Nd1

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