矢野二軍監督は就任から1年足らずで、選手育成、チーム強化の手腕を発揮していると評価する声が多い。
「矢野は選手の目線に立って指導ができるし、選手の可能性を広げようとしている。今の若い子たちは上から目線だとすぐに反発するからね。そこは、一軍の金本や片岡も参考にした方がいい。阪神を立て直すのは人気先行型の金本じゃなく、視野の広い矢野の方が適しているという声も出始めている」とは、古株の阪神OBだ。
金本監督が「超変革」のスローガンを掲げて就任してから3年目の今年、甲子園での成績は16勝24敗1分けで借金「8」と散々だ。チームはメッセンジャー、糸井、福留というベテランと助っ人頼み。今も若手育成に苦慮し、チームも低迷する現状は、金本監督の限界を意味しているのではないか。
阪神周辺では、「金本監督は来季に向け、フロントにFA補強を要望している」との声が聞かれる。だが、これまで若手育成を掲げながら、補強に頼るようなら、就任時に「育てながら勝つ」といいながら、「私はどちらも実現できませんでした」と公言しているようなもの。あの星野仙一元監督がダメ虎の再建を託された1年目に行ったのは、選手の意識改革であり、心の“改造”だった。「矢野待望論」の浮上は当然の流れといえる。
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