トーナメント戦の弊害
「体ができているプロ野球選手たちでさえリーグ戦を行っているのに、骨格もしっかりしていない子供たちが、トーナメントで『この試合に負けたら終わり』という試合をしていることも問題です。
1つ負けたら終わりのトーナメントは、勝ちたいという気持ちが強くなります。そうなると変化球も多くなるし、ミスをできないという戦いがかなり続いていくことになります。
そして、試合に出ている子供たちは何試合も続くので、体の負担が多くなります。一方で、出ていない子供たちは面白くない。せっかく野球を始めたのに、いろんな経験を積むことができないという弊害があります。堺ビッグボーイズは4年前からリーグ戦を3カ月間実施しています。トーナメントの弊害がないのはいいと思います。
MLBでは『何歳までの子は何球投げたら中何日開けないといけません』とか、子供の体を考えたいろんな規制が何年も前から始まっています。しかし日本は未だにそういう規制がないので、子供たちが苦しんでいます。少年野球のときは良くても、子供たちの将来には良くないことが多いと思います」