従来のパッシブ消音の特性
http://www.toa.co.jp/anc/about/
http://www.toa.co.jp/assets/images/anc/about/img03.png
これまで、音を低減する方法としては、「パッシブ消音」と呼ばれる技術が使われていました。
これはアクティブ=能動的、に対してのパッシブ=受動的という意味で使われています。
わかりやすい例としては、マフラーやサイレンサーと呼ばれる自動車などの消音器です。
その構造は、吸音材や反射板を用い、音を吸収させたり反射させたりすることで音を低減しています。
高い周波数の音は吸音材でよく吸収されたり、
直進性があるので反射板によって跳ね返されたりして音は小さくなります。
逆に低い周波数の音は、
吸音材の効果が低いことや反射板があっても隙間をすり抜けていく性質があるため、
なかなか低減ができませんでした。波長の長い低周波数の音を低減しようとすると、
それだけ構造的に大きなものになってしまい、それがパッシブ消音器の大きな欠点でした。