(一部抜粋)
https://www.cnn.co.jp/storage/2025/09/16/a9faae32b00259f7587fc3e46a3cd35d/t/323/432/d/image0-20250815212712909.jpg
削ったうえでプラスチック製光学シリンダーを埋め込んだ犬歯/Courtesy Greg Moloney
目に歯を
健康な目であれば、角膜は風よけのように働き、光は水晶体、網膜へと透過し、そこで電気信号に変換されて脳へと送られる。角膜の透明性は、適切なうるおいと角膜周辺の幹細胞による安定した細胞再生に依存している。
角膜が永久的に濁り、角膜移植が拒絶される場合にトゥース・イン・アイ手術が適用されることがある。
人間の歯の中で最も長い犬歯を、歯の周囲の薄い骨膜とともにあごから抜き取る。この骨膜は歯を支え、血液を供給し、歯を生き続けさせる。歯を4ミリの厚さに削ったら、プラスチック製の光学シリンダーを固定するための穴を開けるという。
レンズを埋め込んだ歯を、患者の頬やまぶたに数カ月間埋め込むと、周囲に軟組織が成長する。
「歯は、焦点を合わせるための要素を固定するのに理想的な構造をしている」とモロニー氏は話す。「硬く、剛性があり、劣悪な環境に耐えることができるうえ、体は自分の一部なので受け入れる」
次の段階では、患者の眼球前面に穴を開け、この新たな複合物のためのスペースを作る。
歯とレンズの複合物が生体組織と一体化したら、手術で眼球前面に取り付け、損傷した角膜の機能と入れ替える。患者の口腔内の組織を用いて歯の部分を覆うことで、新たな角膜はピンク色になる。角膜の後ろにある網膜と視神経が健全であれば、光は透明なレンズを通って網膜に到達し、視覚を取り戻すことができる。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35238039-2.html
2025.09.16 Tue posted at 18:23 JST CNN