国民は気づいていない
はたらけどはたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざりけり――手取りが増えない原因は「ステルス増税」かもしれない。国民が気づかないように、広く薄く搾り取るのがステルス増税の特徴であり、それはすでに始まっている。
昨年6月から、住民税が1000円多く徴収されているのをご存じだろうか。給与明細を見ても、普通は気づかないだろう。
「住民税に上乗せする形で、森林環境税が年に1000円徴収され始めました。目的が『森林整備およびその促進』と曖昧で、本当に必要かどうかもわからないですし、環境対策と言われると反対しづらい心理を利用しているとしか思えません」(経済ジャーナリストの荻原博子氏)
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今年もさまざまなステルス増税が控えている。税理士の宝田健太郎氏が解説する。
「2013年から所得税に2.1%上乗せされている復興特別所得税は、当初は2025年で徴収期間が終了する予定でしたが、2037年まで延長されました。代わりに税率が1%引き下げられたため、政府は『減税した』と強調しているものの、2027年からは『防衛増税』として所得税率が1%引き上げられるので、ただ徴収期間が12年延長されただけです」
さらに今年の4月1日からは、贈与税でも実質的な増税が予定されている。結婚・子育て資金を一括贈与する場合、1000万円まで設けられていた非課税枠が廃止されるのだ。
以下ソース
https://gendai.media/articles/-/145122