AOKI前会長に有罪判決 五輪汚職で初、東京地裁
https://www.47news.jp/9225891.html
東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事高橋治之被告に計2800万円を提供したとして、贈賄罪に問われた紳士服大手AOKIホールディングス前会長青木拡憲被告に東京地裁(安永健次裁判長)は21日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の有罪判決を言い渡した。東京地検特捜部が立件した計5ルートで初めての判決。「東京大会の公正な運営に対する社会の信頼が害された」と非難した。
同様の罪に問われた青木被告の弟で副会長を務めた宝久被告は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)、専務執行役員だった上田雄久被告は懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)とした。
安永裁判長は判決理由で、組織委会長だった森喜朗元首相からマーケティングを任された高橋被告は強い職務権限を持っていたと指摘。青木被告らは高橋被告の影響力の強さについて、森氏を交えた会食、組織委事務担当者とのやりとりなどを通じて認識したとし「自社の大きな利益を上げるために高橋被告を頼り犯行に及んだ」と述べた。