テレビをつければネコがあちこちのCMに登場し、書店をのぞけばネコを取り上げた雑誌や本が並ぶ。2月22日の「猫の日」も大盛り上がりで、今や「ネコの時代」が到来したかのように見える。ネコと人間はどう関係を築いてきたのか、「猫はこうして地球を征服した」(インターシフト社)の著書がある米ジャーナリスト、アビゲイル・タッカーさんに話を聞いた。
――人間とネコは古来共存していたのでしょうか。
「人類とネコ科の動物の関係は、肉をめぐる壮大な戦いだったと言えます。肉は生存に必要な非常に大事なたんぱく質源で、確保するのに多大な労力が必要でした。人類が最初に食べた肉は大型のネコ科の動物の食べ残しだった、と言う研究者もいます。食べ残しの肉を見つけると、少し盗み食いしては一目散に逃げたのです。そうしないと今度は食べられてしまいますから。実際、ヒトはネコ科の動物にいつも狙われていました」
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