AI(人工知能)やロボット工学の発達によって、近い将来、人間の 性的欲求を満たすことができる人間そっくりのヒューマノイドロボット 「セクサボット」が開発されると言われている。 それはWi-Fi接続で機能し、新たなプログラムをアップデートすることで、 所有者がもっとも喜ぶ振る舞いをすることができる。 そんな未来が、性にまつわる諸問題が解決されたユートピアなのか、 それとも堕落してしまったディストピアなのかはわからない。 しかし人間そのままの姿と振る舞いで、もっとも根源的かつ プライベートな領域に触れる機械を政治家や立法者たちが無視できるとは考えにくい。 『Law Society of SA Journal』(21年8月号)では、オーストラリアの法学者が、 セクサボットが社会に与える影響について法律家の立場で考察している。