世界保健機関(WHO)は7日、新型コロナウイルスについて、空中に浮遊する極小の粒子で感染する可能性を示す科学的証拠が蓄積されつつあると認めた。
WHOはもう何カ月もの間、新型コロナウイルスの伝染は、人がくしゃみやせきをした時に飛散する飛沫を経由すると主張してきた。飛沫は空中を漂うことなく、表面に落下する。だからこそ、手を洗うことが何より大事な予防方法だと言われてきたのだ。
しかし、32カ国の科学者239人はこれに賛成しない。
新型ウイルスは飛沫よりはるかに小さい粒子に含まれ、人が会話をしたり息を吐いたりした何時間も後まで空中を浮遊し、広がる可能性を強力に示すエビデンスが得られているというのだ。
WHOは今日、密閉空間や混雑した場所ではそれは可能だと示唆するエビデンスがあると、認めるに至った。
このエビデンスは徹底的に精査する必要がある。しかし、もし確認されれば、感染予防ガイダンスの修正が必要になるかもしれない。
これまでよりも様々な場面でマスクの着用が必要になるかもしれないし、とりわけバーやレストランや公共交通機関などで今まで以上に厳密に人と人の距離をあけることが求められるかもしれない。
https://www.bbc.com/japanese/53330196