れいわ舩後氏 メル友の安倍首相と面会「切磋琢磨を」
難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者で、れいわ新選組の舩後靖彦参院議員が4日、首相官邸で安倍晋三首相と面会して伝えた内容は次の通り。
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安倍首相、今回は首相官邸で新人議員でしかない私にお会いくださってありがとうございます。
安倍首相が掲げる「一億総活躍社会」という目標設定は非常に重要なことだと考えています。すべての国民、私のような常時、看護や介護が必要なALS患者も含めて、
本人が望みに応じ、それぞれの能力に応じて、思う存分に社会参加できる、という社会を作ることは、私、舩後靖彦の願いでもあります。
安倍首相とは千葉県内の街頭演説で初めてお会いしてから、もう15年以上たちます。
いわゆる「メル友」として関わらせていただきながら、衆院議員だった総理と一度は、難病患者支援のために厚労省へ陳情に伺いました。
人生、何が起きるか本当にわかりません。ALSを含めた重度障害者の社会参加ができる社会を目指す思いでやってきた私は、首相と同じ、国会議員という存在になってしまいました。
あの時、生きるという決意をしなければ、今の私はありません。
かつては友人としてこの首相官邸を訪問した私は、今国会議員としてここにいます。
首相がごらんになり、感動されたとおっしゃっていた、筋ジストロフィー症の方の実話をもとにした映画、『こんな夜更けにバナナかよ』が最近大きな話題になったように、重度障害者の日常生活について関心が高まっている、と思います。
社会における障害者と健常者のインクルーシブな環境はますます重要になってくると思います。
これからも、憲法14条が目指す「法のもとの平等」の理念、25条で掲げる「健康で文化的な最低限度の生活」、そして22条の「職業選択の自由」の理念を実現するために、国会議員として頑張ってまいります。
所属する政党は違いますが、ぜひお互いに切礎琢磨していただきたく存じます。今日は、いきなりの私の無理な面会のお願いに温かい心で応じてくださいましてありがとうございました。
https://www.sankei.com/politics/news/190904/plt1909040017-n1.html