兵庫県尼崎市立尼崎高校の体罰問題を受け、同市教育委員会は19日、同校の教員らの処分を発表し、3年生部員を平手打ちして意識を失わせた男子バレーボール部の男性コーチ(28)を停職73日の懲戒処分とした。停職6カ月相当だが、臨時講師のため任用期間が終了する9月末までの処分となった。男性コーチはそのまま退職となる見込み。
体罰を認定された同部の男性監督(51)は、減給10分の1(3カ月)の懲戒処分になった。
一方、硬式野球部でも、新たに16件の体罰が認定された男性部長(39)を同じく減給10分の1(3カ月)、部員の顔をたたくなどした男性コーチ(25)を同(1カ月)とした。同部の男性監督(55)は部員への暴言があったとして、校長による指導とした。
また男子バレー部の体罰で市教委に事実と異なる報告をしたなどとして、同校の校長(58)、体育科教頭(59)の2人を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分としたほか、26日付で市教委事務局に異動させると明らかにした。聞き取りも十分でなかったとして、指導担当の教育次長ら市教委幹部4人を教育長の口頭厳重注意に。松本眞教育長が給与の10%を1カ月、自主返納するとした。(伊丹昭史)
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