柳川市が佐賀県に抗議へ
08月27日 18時07分
佐賀空港への陸上自衛隊の輸送機オスプレイの配備について、佐賀県の山口知事が受け入れを表明したことを受けて、上空が飛行ルートになっている柳川市の金子健次市長は２７日の市議会で、「佐賀県は柳川市と誠意をもって協議するとしていたが、裏切られた思いで残念だ」と述べ、２８日に佐賀県に抗議する考えを示しました。
佐賀県の山口知事は今月２４日、国が佐賀空港を管理する県に着陸料として２０年間で１００億円を支払うことなどを条件に、オスプレイの配備を受け入れる考えを表明しました。
佐賀県と柳川市は、佐賀空港の用途を変更する際、誠意を持って協議することなどを盛り込んだ合意書を結んでいて、柳川市の金子市長は２７日に開かれた市議会の全員協議会で、「自治体同士が決めた合意が履行されず、裏切られた思いで残念だ」と述べました。
そのうえで金子市長は、２８日午前佐賀県庁を訪れ、山口知事宛てに抗議文を渡す考えを示しました。
柳川市によりますと、２８日は不在の山口知事に代わって池田英雄副知事が対応するということです。
また、柳川市議会は２７日の本会議で「山口知事の今回の表明は独断的で、柳川市民の民意を無視している」と批判し、事前に柳川市と協議しなかったことに対する抗議の決議案を全員一致で可決しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20180827/5080001452.html