パソコン(PC)やスマートフォン、家庭用IoT(モノのインターネット)機器が仮想通貨獲得の手段に利用される--。第三者が無断で端末を動かし、仮想通貨を得る手段の一つ「マイニング(採掘)」作業をさせる不正サイトが横行している。閲覧しただけで利用されるサイトもあり、端末の動作が遅くなったり、同時に個人情報が漏えいしたりする恐れがある。情報セキュリティー会社は注意を呼びかけている。
仮想通貨の取引データは「ブロックチェーン」と呼ばれる台帳に記録され、世界中のPCが共同で台帳のコピーを保管している。新しい取引が行われると、過去のデータとの整合性を取る計算をし、台帳に追加する。この計算に貢献した人には対価として仮想通貨が支払われ、マイニングと呼ばれている。
情報セキュリティー大手のトレンドマイクロによると、投資マネーが流入して「ビットコイン」が高騰し、他の仮想通貨の種類も増加。これを背景に、国内でもプログラムを送られて勝手にマイニングをさせられる不正サイトの報告が今年5月から増え始め、9月には848件に上った。また、サイトを閲覧しただけでマイニングに利用されるサービスを悪用した偽サイトも確認されている。
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http://mainichi.jp/articles/20171222/k00/00e/040/271000c