男子100メートル準決勝。9秒94の表示に観衆は叫び、快記録の主も叫んだ。
関西学院大法学部3年、多田修平。追い風4・5メートルの参考記録だが、日本のレースで初めて電気計時で10秒を切った。
「間違いちゃうか、って。いつもと走ってる感覚が違いました」。いつもの早口が、さらに早い。決勝は自己記録を0秒14も縮める10秒08。
朝原宣治さんの関西学生記録10秒19を24年ぶりに更新するどころか、世界選手権の参加標準記録までクリアした。
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