厚生労働省の麻薬取締部の麻薬取締官がうその内容の捜査関係書類を作成したなどとして逮捕された事件で、この取締官は、大量の覚醒剤を所持していたとしてことし9月に警視庁に逮捕された男とその直前に、電話でやり取りしていた疑いがあることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部横浜分室に所属する麻薬取締官の奥村憲博容疑者(46)は、うその内容を盛り込んだ供述調書を作成し裁判所に提出したとして虚偽有印公文書作成などの疑いで8日、警視庁に逮捕されました。
この供述調書などをもとに裁判所から出させた令状で実際に、関係者の通話履歴が差し押さえられたということです。
虚偽の書類を作成した疑いはことし9月に、およそ1万回分の使用量にあたる大量の覚醒剤を営利目的で所持していたとして警視庁に逮捕され、その後起訴されている50歳の男の捜査の過程で発覚しましたが、この男が逮捕される直前に奥村取締官と通話した記録が残っていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
警視庁は2人が携帯電話でやり取りしていた疑いがあると見てその内容など詳しいいきさつを調べる方針です。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161209/k10010800441000.html