(留奈さん=仮名・23歳・フリーター)
彼から「マンションの鍵を返して」と言われる前、実は内緒で合い鍵を作っていました。
なんとなく冷たくされ、フラれる予感がしていたからです。別れた後も彼が仕事に行っている間に合い鍵で部屋へ入り、思い出に浸るのが習慣化して…。
時折、洗濯カゴからTシャツを取り出し、懐かしい汗の香りを嗅ぎながら号泣することも多々ありました。
容姿に自信があった私が失恋するなんて、初めての屈辱だったんです。そして何より、一人エッチの数百倍も感じた最高のセックスをしてもらえなくなったのが辛すぎて…。
生理前に身体がペニスを求め、精神的におかしくなったある日、ついに夜這いを決行しました。
音がしないようにこっそりドアを開けると、彼は寝息を立てて熟睡しているようでした。
暗がりで何も見えなくてもベッドの位置は分かるので、手探りでそこまで進み、彼の下半身にたどり着きます。愛しいペニスを大きくするためにパンツをゆっくり下げたそのときです。
バリバリと青い火花が私のお腹で炸裂し、頭が真っ白になって「痛っ! ひ~っ」と叫んだまま倒れてしまったんです。
全身に激痛を感じてまったくの無抵抗状態。照明をつけた彼は唖然としながら「なぜここにいるんだ?」と聞きます。
「欲し…かった。あなたのが忘れられなくて…」
私の惨めな姿を見て「悪かったな。俺はカルト宗教を抜けたために命を狙われていて、護身用にスタンガンを持っていたんだ」と真相を打ち明けました。
「おまえを守るためには別れるしかなかった」
この言葉でまだ愛されていたと分かり、「抱いて」とすがりました。彼はうなずいて、貪るように正常位で突いてきます。
まだ全身は麻痺した状態でまったく身体が動きません。だけど、高圧電流が流れたせいで、痛いけど気持ちいい不思議な感覚です。
しかもクリトリスがすごく敏感になっていて、最後は「もうどこにも行かないで!」と叫びながらアソコが激しく収縮し、絶頂に導かれました。
「地獄の底までついて来るか? その覚悟があるなら、おまえを嫁にするぞ」
私は何度もうなずきながら、いっしょに逃げる覚悟を決めました。
(書き手
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