フランスとベルギーの国境で、行き先を間違ってベルギーに迷い込んでしまった移民13人を親切心から警察車両に乗せてフランス側へ送り届けたベルギー人警官2人が、仏当局に身柄を拘束されていたこと分かった。両国当局が22日、明らかにした。
仏内務省は、ベルナール・カズヌーブ内相が駐仏ベルギー大使を呼んで「説明を求めるとともに、不快感を表明した」と発表した。
ベルギーの警官2人は20日夜、イラク人とアフガニスタン人の移民13人を連れて国境を越えた後、国境に接したフランスの町ニエップで仏警察当局に拘束され た。仏警察によると、移民たちは英国へ渡る玄関口である仏北部の港湾都市カレーに向かおうとしてトラックに身を潜めたが、車を降りたところで誤ってベルギーに来てしまったことに気付いたとい う。
ベルギー人警官らは、道路脇にいた移民たちを警察車両に乗せ、フランス側まで連れて行った。拘束された警官の1人 はベルギー公共放送RTBFに対し、「彼らを沿道に放置して、そのまま国境まで歩いていかせるのはしのびなかった。だから、車に乗せて彼らの望む方向へ連れて行った」と説明した。
http://www.afpbb.com/articles/-/3101910?act=all