熊本大(熊本市)は23日、遺伝子組み換え実験で使ったウイルスを滅菌せず、誤って実験室の
流し台に捨てたと発表した。ウイルスに病原性はなく、貯留槽内で薄められ、下水道への流出は
ないとしている。
遺伝子組み換え生物使用規制法は、拡散防止のため、遺伝子を組み換えた生物は熱や薬品で
死滅させて廃棄するよう義務付けており、熊本大は「再発防止に努める」としている。
大学院の生命科学研究部によると、2月26日、ウイルスを遠心分離した後の上澄み液
約50ミリリットルを処理前に誤って流し台に廃棄した。ミスに気付き、約1時間後にウイルスを
不活性化させる溶液を流し台に投入した。
http://kyoto-np.co.jp/environment/article/20160323000051